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特定技能外国人労働者の雇用紹介支援

暮らしの保健室

立川市の訪問看護連絡会は、「出張暮らしの保健室」という地域活動を行っている。きっかけは2018年に秋山正子先生に立川市へ講演に来て頂いたことだが、それ以前から社会福祉協議会の山本課長は地域福祉推進のキーパーソンとして知識、行動両面で地域の多職種から信頼を得ている存在であった。山本さんの声掛けもあり、訪問看護、地域包括、薬剤師会の代表者が中心となりこの活動がスタートした。コロナ下での困難な活動を経て、今年で6年目となった。市の高齢福祉課の歴代の課長、係長の理解を得て、市の委託事業として進展している。コロナ下の過剰死亡の要因は、引きこもりによるフレイル、認知症の増悪というエビデンスも出てきている。暮らしの保健室の基本コンセプトである、高齢者の生きる力を引き出せる活動の継続がますます大切な時代になっている。

コロナ禍で全国の「暮らしの保健室」の活動に制限が出ている。「暮らしの保健室」は、新宿区で訪問看護師のカリスマ秋山正子氏が始めた活動であり、高齢者の生きる力を支援する市井の相談室、イベント室、医療・介護専門職の交流の場など様々な役割を担っている。秋山氏の10年にわたる活動に賛同する全国の訪問看護師を始めとした地域包括システムの専門職がコンセプトを共有する形で展開している。コロナでの高齢者の引きこもりや交流の衰退が感染症以上に認知症やフレイルの進行を招いてより危険な状況に陥っている実態がある。こうした中でも、感染症予防に注意しながらZOOMでイベントを開催したり努力を続けている。世間が1日でも早く元の世界に戻ることを願ってやまない。

メディナケア社会保険労務士事務所
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